昭和おもちゃ箱 (知恵の森文庫) ![]() 価格: 720円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 主として昭和20年代以降の昭和が語られている。ホンコンシャツ、ツイーギーとミニスカート、街角の白黒テレビに群がり力道山の活躍ぶりを見る一般大衆、長島茂雄が天覧試合で打った逆転ホームラン、小説と映画「太陽の季」・・。そんな、記憶の数々に、作詞家である著者の自分史が重なる。 本書を読みながら気が付いた。既に平成は17年。昭和という元号の時代は、既に「懐かしむ」時期にはいっているのだ。ところで、冒頭に書き記した「ホンコンシャツ」について、正確な説明をできる日本人は、一体どれくらいいるのだろうか。 |
人間万葉歌~阿久悠作詩集 ![]() 価格: 8,400円 レビュー評価:4.5 レビュー数:8 凄い。凄すぎる。名曲/迷曲のオンパレード。昭和歌謡曲の凄まじい《生命力》の強さに、圧倒されてしまいました。個人的には、小林旭の『熱き心に』と、森田健作の『さらば涙といおう』が、意外な収穫でした。好きな曲と嫌いな曲が、はっきり別れる所があるけれど、買って良かったです。 |
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藤圭子 GOLDEN☆BEST ![]() 価格: 1,980円 レビュー評価:5.0 レビュー数:5 まだ中島みゆきがデビューしていなかった頃、「情念の歌手」といえば藤圭子だったと思います。デビュー曲の「新宿の女」から一貫して彼女に求められたのは、「薄幸な夜の女性」だったと思います。それは、男性歌手との結婚で人気がなくなってしまったという事でもわかります。まるで、曲にからみつくようなヴォーカルが凄いです。代表曲の「圭子の夢は夜ひらく」もそうですが、「女のブルース」「命預けます」「明日から私は」「京都から博多まで」などの「女の情念の歌」のなかで、唯一「はしご酒」は楽しんで歌っているような気がします。某音楽雑誌で娘の「宇多田ヒカルの声は何故淋しげなのか?」については、やはり母親のDNAをうけつ |
ゴールデン☆ベスト ![]() 価格: 1,980円 レビュー評価:4.0 レビュー数:13 こういうベスト盤の需要って懐古趣味的な側面がほとんどです。 なのに「花梨」が耳なじみのない知らないバージョンに勝手にすり替えられていて 非常にガッカリし、憤りを覚えました。(盤には何の注記もありません) 「花梨」はあの可憐でキャッチーなイントロがないと「花梨」じゃない! 勝手に替えたいなら、通常のシングル盤バージョンを普通に収録し、 このバージョンはボーナストラックとして追加収録すべきです。 |
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華―君の唇に色あせぬ言葉を ![]() 価格: 3,150円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 作詞家として有名な阿久悠氏のエッセイと、ファッションプロデューサーの大出一博氏との写真のコラボレーション作品である。 大出氏の写真はすべて自然光で撮影されており、光と陰によって浮かび上がる四季を通した花と女性の姿は、儚くも凜とした美しさが醸し出されている。 表紙の桜はアートのようでもあり、朝顔のみずみずしさ、蓮の優しさ、逆光の紅葉の美しさ、椿の妖艶さ。 そうした写真に添えられた阿久氏のエッセイもまた、時代をみすえ洞察力にたけたものであり、花に対しても女性に対しても、その言葉ひとつひとつが心に染み入り、忘れかけた潤いをもたらしてくれます。 フジサンケイ |
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ZERO album~歌姫II ![]() 価格: 3,059円 レビュー評価:5.0 レビュー数:21 1994年の『歌姫』に続くカヴァー曲集の第2弾。山口百恵、高橋真梨子、庄野真代らによる70〜80年代のヒット歌謡曲が中心で、いずれもこの年齢の明菜だからこそ似合う曲ばかり。絶妙の選曲といえるだろう。これらの曲を彼女はとてもていねいに歌っていて、特にフラットな部分での繊細な感情表現がすばらしい。原曲に対するいとおしさにあふれ、歌うことへの喜びに満ちたような歌唱だ。やはりこうした歌謡曲での彼女の表現力は、当代随一だろう。千住明の手によるアレンジも見事で、ストリングスを実にうまく使った精緻(せいち)かつスケール感のある演奏が、ヴォーカルを最大限に生かしている。(小山 守) 中森明菜については加 |